か ぜ の 予 防 の お は な し

 

 

かぜは、口、鼻から肺までが、微生物や寒さの刺激に反応をした状態の事を言い、「かぜ症候群」「かぜ疾患群」といいます。

軽症を含めると、1年間に平均6回かぜをひくという統計もあります。

軽症のまま、約1週間で治ることがほとんどですが、合併症をおこし重症になることもあります。
「かぜは万病のもと」といわれるよう、あなどれません。

 

 

原 因

 

寒さやアレルギー反応でおこることもありますが、原因の80〜90%を「かぜウイルス」が占め、インフルエンザウイルスを代表に8種類ほどあります。

ウイルスに一度感染すると免疫ができ、次に同じウイルスが入って来た時その免疫が攻撃します。
しかし、ウイルスには型があり、同じ種類のウイルスでも型が違うと、免疫が十分に働きません。
違うウイルスが入るたびにかぜをひくことになります。

 

 

症 状

 

(呼吸器症状)
鼻=くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなど。
のど=粘膜の充血や腫れ、痛み、声がれ、咳、痰。

(全身症状)
頭痛、発熱、腰痛、全身のだるさ、食欲不振。

(消化器症状)
腹痛、下痢、嘔吐など。

 

 

治 療

 

回復には、安静と睡眠が大切です。

熱がある場合は、氷枕をあてます。
胃腸の働きが落ちるので、おかゆやスープなど、消化がよく水分の多い食事にします。

部屋は、気温18〜20℃、湿度60〜70%に保ちましょう。

かぜの薬は、症状を抑えるもの(対症療法)と、細菌を殺す物(化学療法)とに大別されます。
かぜの原因はウイルスですが、現在かぜウイルスに効く薬はありません。

 

 

か ぜ の 予 防

 

混み合った電車やバス、教室など、人が多く集まる場所、かぜをひいた人がいる部屋では、空気中に高濃度でウイルスが漂っています。
予防の第一は、このような場所を避けることです。

インフルエンザウイルスは、湿度30%で最も活動が活発です。
部屋の湿度は60〜70%に保ちましょう。
ウイルスの増殖が抑えられ、呼吸器の免疫力を保つことにもなり、感染を少なくできます。

頻繁に、手洗いやうがいをすることも、効果があります。

ワクチンは、確実に役立つ予防法です。
ワクチンとは、ウイルスの一部(ワクチン)を体に入れ免疫を作らせます。
現在かぜウイルスでは、インフルエンザウイルスだけにワクチンがあります。
流行の直前に、流行するインフルエンザウイルスと同じ型のワクチンを打っておけば、そのウイルスが体に入ったとき、確実にやっつけることができます。
流行しているウイルスと型が少し異なっていても、ウイルスの増え方を抑える効果があるので、重症になりにくく、合併症で命を落とす危険が少なくなります。

 


かぜは軽い病気ですが、重症になることもあり、かからないように予防することが大切です。
体調を整え、睡眠不足、栄養不足、気の緩み、強すぎる精神的ストレスがないようにし、免疫力を保ちましょう。

それでも、かかってしまった時は、重症になるのを防ぐため、早めに治療を受けてください。

ハリ灸は、疲れを取り、体調を整え、免疫力をつけるのにも効果的です。


 

     

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